北海道の道北〈下川町〉という町でジャズライブを開催することになりました。
下川町の外から来てくださる方もいる想定で、泊まれる場所を3つご紹介します。
下川町はどこにある？
下川町があるのは北海道の北。道北エリア。北海道を顔にたとえると眉間のあたりです。
下川町に興味をもち、東京に住むわたしは「行ける距離か」「一人で辿り着けるか」「泊まるところはあるか」という辺りを調べてみました。
道北というと遠そうに感じましたが、調べてみると、札幌からも、旭川からも、案外行きやすい場所なんですね。
そして実際に行ってみて、札幌、旭川からはもちろん、東京からも想像よりずっと楽に到着できる場所 という印象をもちました。
ちなみに、下川町の皆さんの距離感は「札幌はそんなに遠くない場所」「旭川は週末に遊びに行くエリア」という感じでした+.(‘v`)+
３つの泊まってみたい場所
私が泊まったのは、これから紹介する3つ宿のうち、まだ一つ。
同じ場所をリピートしたい気持ちもありつつ “ちがう体験” もしてみたくなっています。ご紹介する場所は、「宿泊＝暮らしを体験する場所」になっているのが一つの特徴かもしれません。
1.iwor（イウォロ）～三角のお家
泊まってみたい三角のお家 iwor（イウォロ）。下川町に “一棟しかない貴重な宿” のため、泊まれるのは一日一組（二人）のみ！
イウォロとは、アイヌ語で「周辺」という意味だそうですが、もう少し調べると「狩りや採集をする暮らす領域」ということのようでした。
たしかにその名が表しているように、宿泊する家というよりは〈森の動物のふりができる家〉〈森にすっかりとこけむ家〉という感じがします。
息をひそめつつ樹々や動物と暮らしてみる。森と馴染む家。
寝転がったときの目線は地面に近く、森と家の〈透明な境目〉みたいな大きな窓。家の中でも〈森の底〉にいる感覚になれそうですよね。
iwor（イウォロ）の中でぬくぬく過ごしてもいいし、調理器具やカセットコンロ、コーヒーなども用意されているので、折りたたみテーブルをだして森の中でくつろぐこともできるといいます。
そして、夏景色と冬景色。
地面にちかいこの家で、季節を存分に感じつつ寛いですごせるようにポータブルストーブ、Bluetoothスピーカーなども揃っている。
さらに、お風呂は徒歩1分のところに天然炭酸泉の〈五味温泉〉があります。朝10時から開いているので、朝のお散歩がてら朝風呂にいくのもいいですよね。
下川町のおいしいものを詰め合わせた〈朝食セット〉の用意もあれば、下川町をていねいに案内してくれる〈ぐるっとしもかわ〉プランもある。森を楽しむ〈森の体験プログラム〉に参加するのも楽しそうです。
いろいろなオプションがありますが、素泊まりプラン24,000円～。全国旅行支援、北海道の方むけ北海道割りなどもあるようなので、くわしくは『ぐるっとしもかわ・iwor』こちら をご覧ください。
※写真は『ぐるっとしもかわ』より
※iwor宿泊は『ぐるっとしもかわ』のメニューの一つ
2.森のなかヨックル～小さなコテージ
コンサート会場「フレペ」には「森のなかヨックル」がいちばん近いので、私は夏の滞在に「ヨックル」泊を選びました。
コテージは、受付棟（兼10名泊まれるA棟）もいれて10棟。1棟〈1名～7名まで〉宿泊可能。1泊6,300円。11泊以上は5,500円。16泊以上はさらにお得という料金設定。長期滞在が可能です。木の香りもする、新しくて美しいお部屋でした。
長期滞在できるコテージということで、キッチン、お風呂、洗濯機、ドライヤーなど生活に必要な家電はなんでも揃っていて安心です。
ベッドルームは1棟につき2部屋（シングルベッド）なので、3名以上は布団をお借りすることになるのかなと思います。
下の写真はコテージのむこう側。コンサート会場の「フレペ」は見えませんがフレペの方を向いて撮影しています。コテージの周りはぐるっとこんな景色。空も風もとても気持ちのいい朝でした♡
森の中ヨックルには、自由に採って食べられる「ヨックルガーデン」ができています。ヨックルガーデンができたとき（2020年6月）のお話しはコチラの記事にありますが、いまはもうハーブや野菜が立派に育っていて魅力的なお庭になっていました。
フェンネル、ミント、オレガノ、ズッキーニ、プチトマトにピーマンなどが青々と育っています。雨降るなか野菜もハーブもみずみずしくて元気でした。
あとから気がついたのですが、ちょっとコンビニへという町ではないので、こういうお野菜やハーブは、宿泊者にとって、とてもありがたい存在なんですね。自炊のできるコテージなので、食卓に新鮮なサラダがほしいときにこのお庭は大活躍するようです。
わたしの旅の朝は、お散歩がてら外にふらっと食べに行くことが多いのですが、この時はふらっと行く時間もなく食べないままオンライン仕事に入ってしまった。
町にあるお店は、営業日は少なめで営業時間も短め。仕事のあと、のんびりお散歩して、さあ何か食べようと思ったら土砂降りに。お勧めしてもらったカレーが美味しいという『モレーナ』さんには辿り着けそうになく、通りかかった下川手延べうどんの『みなみ家』さんはちょうど暖簾をおろしたところ。午後のごはんも逃してしまいました・・・笑。
でも大丈夫です。『矢内菓子舗』さんが開いていておいしいパンを買うことができて、ほっとひと息。
コテージに戻りヨックルガーデンで摘んだハーブでハーブティーを淹れてパンと一緒にいただきました。採りたてのハーブでハーブティーが飲めるなんて♡
この日、森の町では「ごはん計画」は最初にしっかり考えておこう！ということを学びました。次回はきっと大丈夫。
この日のオンライン仕事はコテージのベッドルームから。WiFi完備。快適です。
新しい、木の香りのするコテージ。私の滞在中も1か月以上滞在している方がいらっしゃいました。居心地よくて滞在期間を延長される方もいるそうですよ。
森のなかヨックルさんについて詳しくは、コチラ へ。
3.美桑の家（エコハウス美桑）～大きめコテージ
素敵なデザインの美桑（みくわ）の家。iwor（イウォロ）同様、この家もまた森に溶けこむような作りです。
一人だとちょっと広く見えますが一人でもOK。暮らすように泊まる候補としては素晴らしく贅沢！旅友だちと泊まってみたいコテージです。
1棟貸しで1名～12名まで宿泊可能。2名までは12,000円(夏季)か13,000円(冬季)。
環境に負担をかけない方法で建てられた「環境共生型モデル住宅」で、高気密・高断熱。下川町で伐採された木材を使い、下川町の職人さんの手で作られているそうです。
素敵な写真が掲載されたサイトを発見したのでこちらにリンクをおいておきます。
〇【森と未来をぐるりとつなぐ下川町】森と人とまちを育む、あたたかい家。＜UR Media＞
〇エコハウス「美桑の森」＜コチラ＞
※写真はエコハウス美桑より
ジャズライブを開催します
森に泊まれる町。森になじんで泊まれる下川町で、素晴らしいジャズライブを開催します。
日本全国を飛びまわる“ドラマー江藤良人さんのピアノトリオ” のジャズライブ。江藤良人トリオ。北海道ツアー2つめの訪問地が下川町です。その前日は、北見市訓子府（くんねっぷ）に行かれるそうですよ。
ジャズライブ開催概要
日にち：2023年3月12日(日)
時間 ：17時開始（16時半開場）
場所 ：ガーデニングフォレスト・フレペ
住所 ：北海道上川郡下川町西町100
予約 ：下川町の方は直接フレペへ
下川町以外の方は下記アドレスへ
info[at]kikakugarden.com
※[at] を @ に変更してお送りください
出演 ：江藤良人（ドラムス）
片倉真由子（ピアノ）
粟谷巧（ベース）
江藤良人トリオの動画『クリスマスジャズライブ』より
この1月、江藤良人トリオの皆さんはレコーディングをおえたばかり。3月に下川町を訪れる頃には、そのアルバムも完成しているかもしれません。
ジャズミュージシャンは、日々さまざまなメンバーとの組み合わせで演奏を重ねていますが、このトリオでの演奏回数は2022年からむくむくとふえています。
「聴く喜び」と「演奏する喜び」。このふたつが心地よく溶け合うジャズライブには、みっちりとした充実感があふれていて終演後には聴いていた皆さんの表情がいきいきしていると感じました。
演奏する土地により、空気により、そしてリスナーにより全くちがう表情になるジャズライブ。森のある町「下川町」ではどんな演奏になるでしょう。楽しみですね+.(‘v`)+
ジャズライブのフライヤー
こちらのフライヤーの〈表紙〉の写真はフレペの管理人さんに撮影していただきました！「フレペの冬の写真はありますか？」とうかがったら、なんと「撮ってきます！」というお返事。その行動力と温かさに感激しました。下川町内のあちこちに貼ったり置いてもらったりしはじめますので、下川町のみなさん、ぜひ見つけてみてください！
貼ってある様子、みてみたいな。
♡ご予約についてはフライヤー末尾をご覧ください。
下川町への行き方
下川町の外からいらっしゃるみなさんへ。
わたしはこんなふうに到達しましたという記録をご紹介します。
かかる時間ざっくり
下川町の最寄り駅は〈名寄駅〉です。
- 札幌から下川町まで ：車で3時間かからないくらい
- 旭川駅から名寄駅まで：特急で1時間半くらい
- 名寄駅から下川町まで：車で20分くらい
- 名寄駅から下川町まで：バスで25分くらい
最寄りの名寄駅までの行き方（バス移動）
札幌駅から、と、旭川駅から、それぞれ。
旭川空港～下川町までの行き方（バスと電車移動）
〈旭川駅～名寄駅〉間は、特急券は必要なし。快速でOK。
新千歳空港～札幌・旭川経由で下川町へ（電車とバス移動）
〈札幌駅～旭川駅〉間は、特急カムイでも特急ライラックでも同じ。
〈旭川駅～名寄駅〉間は、特急券は必要なし。快速でOK。
旅のメモ
名寄駅からはレンタカーを借りる人も多いそうです。
名寄駅前から市バスも出ていて、案内所もあります。
下川町のみまさんも、下川町に訪れてみたいみなさんも、ぜひこの機会に下川町で聴くジャズライブを体験してください。ガーデニングフォレスト・フレペでお待ちしています！
Have a nice trip :）
