ジャズライブの記録

演奏セットリスト公開(12.24)~江藤良人ピアノトリオ・クリスマスジャズライブ

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Christmas Special Jazz Live Show 2022 at メイプルホール相模原

公演二日目は、昼間公演。
終演後、小さな女の子が楽しいテンションのまま「ありがとうございました!」とわたしとハイタッチをして去っていってくれました。きゅーん。

ほとんどのお客さまは私にとって初めましての皆さんですが、終演後には、なぜか初めましての気がしなくなっている。密度の高い熱を帯びて不思議な一体感を感じられるジャズライブになりました。

セットリスト

12/24 江藤良人drums, 片倉真由子piano, 粟谷巧bass

=1st session=
Con Alma (Dizzy Gillespie)
Dear Old Stockholm (Anders Fryxell)
White Christmas (Irving Berlin)
Bird Lives (Jackie McLean)

=2nd session=
Funky Chu(江藤良人)
Winter Wonderland (Felix Bernard)
Soul Eyes (Mal Waldron)
粟谷Chu Chu(粟谷巧)
Nascimento (Barry Harris)

=encore=
Jingle Bells (James Lord Pierpont)

作曲もするジャズミュージシャン。
2ndに演奏されたオリジナル曲『Funky Chu』と『粟谷Chu Chu(仮題)』は、仙台のライブハウス “Mondo Bongo” のマスター “Chuさん” のために書いた曲とのことでした。

終演後「Chuさんはどんな人なんだろう?」「仙台のライブハウスに行ってみたい」という声まで届いた今回の人気曲になっていましたよ。Chuさん、わたしもお会いしてみたい♡

演奏をほんの少し公開

encore
Jingle Bells (James Lord Pierpont)

お客さまの声

帰りぎわにもらった皆さんの言葉。ポロポロとわたしの元に届いた感想をお披露目させていただきます。ありがとうございます*.+

終演後のメッセージより

「こういう感動があることを忘れてた~」

「いいライブだったね。すごく良かった。良かったよ」

「ぜーんぶ素敵な曲だったー。本当に楽しかったです。一番楽しかったかも。クリスマスソングもたくさんあったので、すっかり浮かれて、手ぶらで帰る予定がチキンとケーキなんて買っちゃって(お留守番の)旦那も喜ぶ一日となりました。」

「チューさんの曲、どっちも激しかったので「チューさんはよほどパワフルなんだね」って会話しながら帰りました。楽しい時間をどうもありがとう」

「子どもがわちゃわちゃでしたけど、素敵な音楽に癒されました!!同居人も刺激をうけたようでした😊」

「クリスマスソングのアレンジもさすがJAZZで素敵でしたし、オリジナルファンキーちゅーさんと、ちゅーちゅーも良くて仙台のライブハウスに行ってみたいねって話してました。」

ポロっとうまれる大切な言葉「こういう感動があるのを忘れてた」

終演後にもらった言葉「こういう感動があるのを忘れてた~」。

興奮したようにそう伝えてくれたその言葉の体感には、わたしも覚えがありました。わかります。そうなんです。バタバタと日常のあれこれに奔走していると、音楽があることを忘れてしまうことがある。慌ただしさでライブに行くことも後回し。でもふらっとライブに行ってハッとする。

「そうだった。体のなかにはリズムがある」

音楽は、からだが必要としているものなんだとその瞬間に思い出す。
からだの中には音楽を感じることで呼応する大切なリズムが眠っている。音楽を聴くことで蘇る、細胞がもとめる呼吸のような自然の反応。

音楽は、ごはんや睡眠とちがうので一見無くても生きていけるように思えます。

でもきっと違うんですよね。

悲しいニュースを目にすると「ああここには音楽がなかったんじゃないだろうか」と感じます。「ここに音楽(生演奏)を届けることができていたらこの人は、救われたかもしれないのに」そんな風にも思うのです。

おわりに~子どもと一緒に楽しむジャズライブ

わたしの企画するジャズライブは、基本的にお子さま大歓迎。
子どもたちは素直に楽しむことができるので、大人もつられて素直になる。子どもの無邪気が伝搬していく “素直のうねり” を眺めるのはとても楽しいことなのです。

好きなように楽しむ子どもたち

この日は昼間の公演で、お友だちと、ご家族と、恋人と、そして、お一人でふらっと来てくださる方とさまざまな景色を見せてもらえた楽しい日。

小さなお子さんも来てくれました。小さな子たちを観察するのが好きな私は、彼らがどんな風に音楽を聴くのかじっくり拝見。

少し通好みかなという曲が多めだった前半は、パパのお膝で寝てみたり、ママのまわりをうろちょろしたりとそれはもう “別の意味で” 楽しそう。笑

聴いていないようで、音楽がある場を楽しんでいるんじゃないかなと感じますがどうでしょうね。

そして後半、ファンキーな曲や知っている曲が始まると途端に!体ぜんぶで踊ってくれる。

みんなの手拍子をいれる曲では、ちょっとだけ難しいそのリズムに「合わせよう」と、どの子も手をまえに出しっぱなしにして “手拍子のタイミング” をうかがっている。うしろ姿でも伝わってくるその真剣な姿は、私にとって、はしゃぎたくなるような絶景でした。

子どもにもいいメイプルホール

お子さま大歓迎のジャズライブ。
選曲ががっつり子ども向けになることはありませんが、それもちょっとした拘りです。

もう一つ。できれば拘りたいのが自由な座席。

踊りたくなった子どもたちが自由に動ける。パパとママのあいだを行ったり来たり自由にできる。子どもがテクテクどこかに向かっても、親がらくらく追いかけられる。できればそういう空間があるといいなと思います。

その点、メイプルホールの椅子は動かせるので、大人も子どもも自由に動ける。見やすい場所にちょっと移動することも可能です。

子どもが楽しめるジャズライブには、一緒に来ている大人たちがいかに “楽でいられるか” ということも大切なポイントなのだと思うのです。

2022年のクリスマスイブとイブイブ。
生演奏を聴きたいと思ってくれて、足を運んでくれたみなさんと一緒に楽しむことができて幸せでした。また来年も、体に心に、音楽のリズムを取り戻せる大切な時間を届けていけると嬉しいです。

ありがとうございました!

ABOUT ME
atsuko
イベント・ジャズコンサートの企画コーディネーター。ソニー(株)退社後、2015 年秋に独立。ジャズコンサートとリスナーとの新しい出会い方を提案する「小さなコミュニティに "一流" のジャズを届ける企画」に奔走中。活動テーマは『今日が大切な日になるように』