Christmas_JAZZlive

ジャズコンサートになかなか行けない『見えないお化け』のいる気配

会社員時代、気になっているのに、なかなか行けない、体験できない。そういう場所へ、片っ端から行ってみよう!そう決めたことがありました。

そのうちの一つがジャズコンサート。ジャズを生で聴いてみたいと思いつつ、なんとなく行けなかった理由の一つは、「(私が楽しいと思う)ジャズはどこでやっているのか分からなかった」からでした。

解決策は、ジャズに詳しい会社の親しい先輩に「ジャズコンサートに連れていってください」とお願いするというとても簡単なことだったのですが、やろうと心に決めない限り、チャンスが目のまえに転がっているときでも手を出さないから不思議です。

海外赴任中だったにもかかわらず快諾してくださった先輩は、さっそく次の帰国時に、『小曽根真さん&マイクスターンバンド』というジャズライブに連れていってくれました。私の「ジャズのある暮らし」の始まりです。

『できないお化け』がじゃまをした

気になっているのに、なぜか始められないという時は、はっきりとは意識していないけれど、確実に理由があるものですね。

見えるかみえないかの「ぼんやり」とした『できないお化け(=やらない理由)』をしっかり見つめてみよう。

ある日、そんな気持ちの変化がやってくる。そのときに、その意識をしっかりつかまえられれば、思っていたよりも簡単に、行動は変えていけるのだと思います。

私のジャズも「そうだ。先輩に連れていってもらえばいいんだ」と確かな手段を思いついたその瞬間、できないお化けはスルッと消えていきました+.(‘v`)+

『うんちくお化け』のいる気配

ジャズを聴きにいくようになってみると、行ってみたかったの!連れてって!という友人たちも周りにたくさん現れました。

みんな、興味はあるけど、なんとなく行けないままだったという『できないお化け』仲間です。但し、友人たちのなかには、私の行けない理由とは違う理由の人も多かった。

興味はあるけど「聴き方」も「お作法」も分からないから、なんとなくハードルを感じて踏み出せないというのです。

友「お店のドアをあけるのがこわいかな」
あ「どうして?」
友「うーん、、見られる気がするのかな」
あ「見られる?誰に?」
友「ミュージシャン。場違いな人が来たって思われそう」
あ「!!!」

理由は分からないけど緊張して行きにくいという友人に、質問をかさねてやっと出てきた答えです。

ジャズは、服装、楽曲、ミュージシャンのことも含めてちゃんと勉強していくべき場所だと思っている。『うんちくお化け(=架空のお作法)』の気配を感じて気後れしているようでした。

お店もミュージシャンも全力で歓迎してくれるはずなのに。拭いきれないこのギャップは、なんとかしたいところです。

なんだ~!お作法なんてないのか~

もしそう思ってもらえたら、まっすぐジャズライブへ行ってほしい!一日も早く「聞いてみたい」が「聴いてみた」に変わるよう、心から応援しております。うんちくを読むより、体験を+.(‘v`)+

うんちくお化け『ばちがいさん』

ジャズの生演奏を聴ける「小さなお店」「小さなホール」は全国各地にたくさん存在します。

但し、たしかにちょっと見つけにくい。友人が「空手道場に通いはじめた」と聞いてから、街中にこんなに空手道場があったのかと初めて気がつくようになったのですが、ジャズのお店もそんな感じかもしれません。

目の前にちゃんとあっても、意識しないと出会えない。

お店の看板は、雑居ビルの看板群に紛れていることもありますし、小さなお店は、インターネットでの宣伝もあまり得意ではありません。

その結果、ジャズコンサートに行ってみたいな~、そう思って検索すると、出てくるのは、有名でお値段もちょっと高級なお店になる場合が少なくない。

シャンデリアがキラキラしてる…。

もちろん、そこからジャズのある暮らしをスタートさせるのは素晴らしい体験で、実際わたしもその一人。いまでもあのキラキラした高揚感は忘れられない光景です。なのですが、、

ジャズを聴くお店はとても高級..°o°..

フレンチレストランにドレスコードやマナーがあるように、ジャズにもきっとマナーがあるにちがいない。マナーを勉強してからにしようかな…。

東京自由が丘の住宅街にあるカフェで『日曜日のジャズコンサート』を企画開催していたときのこと。通りの向こうから楽しそうに歩いてきた二人連れのお客さまが、到着するなり、「ご近所のお店ならカジュアルで行っても大丈夫かなと思って♪」「やっとジャズが体験できます!着るものがわからなくてずっと行けなかったけど」そう言ってくださったことがありました。

検索ででてくるちょっと高級なお店にも、特別なマナーはありません。どうぞ安心して足を運んでみてください。スタッフのみなさんは(もちろん)温かく迎えてくださいますから、心配せずに、気を楽に!笑

うんちくお化け『ツウさんの拍手』

ジャズのライブアルバムを聴いていると、観客がところどころに「謎の拍手」をはさんできます。コンサート会場で聴きいっているときには、自然と受け入れられるあの拍手。

ところがBGMのようにぼんやり耳に入るくらいだと、ツウなタイミングで拍手がおこると感じることもあるようです。 ジャズライブでは、アレが出来なかったら気まずいの…? そんな声もありました。

そういえば、ポップスやロックのコンサートでも、決まったところで決まった掛け声をみんなで一緒に叫んでいる、そんなシーンも見かけますから、ポップスの洗礼を受けている人こそ、そんな風に思ってしまう、ということもあるのでしょうか。

+.(‘v`)+

ジャズで聴く拍手の正体は単純で、奏者への言葉のかわりのメッセージ。

いまの良かったね~!

そう伝えたくなった瞬間に(曲の途中でも)自然な気持ちで、みんなが贈っているのが、ジャズコンサートで聞こえてくるあの拍手。

その意味では、拍手はもちろんしなくても大丈夫。私の場合は、没入しきって拍手ができないこともよくあります。

反対に、誰も拍手をしていなくても、したくなったらしますよね+.(‘v`)+
誰かが拍手をすることで、「そうだよね、いまのよかったね」「わたしも感動してたとこ!」そんなふうに、あとからあとから周りが同じ気持ちを表現しやすくなって連鎖する。

拍手がまきおこるって、きっと、そういうことですものね♡

うんちくお化け『買えないチケット』

ジャズのチケットって、どうやって買うの?
これもとても多い質問です。お店の方が聞いたら、きっと驚くのではないでしょうか。

コンサートには、チケットが必要だ。

言われてみれば、クラシックもポップスも、コンサートに行くときは必ずチケットを買いますものね。わたしも確かにそうでした。

チケットの買い方が分からない。

ジャズは、チケットの買い方さえも難しい…!そう思って諦めたという話しは、意外にもとても多いと感じます。お店のホームページには、電話番号はかいてある。予約情報ものっています。メール予約ができるお店も増えました。

それでも、チケットの買い方が分からないという声があるということは、「コンサートにはチケットが必要だ」と信じていて、無意識に、お店のインフォメーションに「チケット情報」を探しているということなのか。。

見えないお化けはここでも邪魔をしているようでした..°o°..

うんちくお化けを退治する

ジャズライブは、レストランを予約するのと同じです。 電話やメールで予約できることが多いので、気になるお店を見つけたら、まずは電話をしてみるといいですよ+.(‘v`)+

慣れてくると、好みの席を指定出来る場合もありますから、電話予約も楽しいです。私も「今日はちょっと疲れていて…背もたれのある “あのお席” は空いてますか?」なんて相談することもありました。

ジャズのお店は、新しいリスナーの皆さんを両手を広げて待っています!

ミュージシャンの演奏は、来てくださるお客さまによって色合いが変わることもありますから、新鮮なお客さまが入って来てくださるのも、とても楽しみなことなのです。

私はといえば、『うんちくお化け(=架空のお作法)』が蔓延していると気がついてから、「初めてジャズを聴きに行く」きかっけになる、初めての人が行きやすいジャズコンサートの企画を考えて、実現していくようになりました。

コロナ禍で少しお休みせざるをえませんでしたが、初企画は2012年、2016年から本格的に企画を始め、これまでに企画したジャズコンサートは77本。

そこで出会ったエピソードは、いまわたしの宝物になっています。

ABOUT ME
atsuko
イベント・ジャズコンサートの企画コーディネーター。ソニー(株)退社後、2015 年秋に独立。ジャズコンサートとリスナーとの新しい出会い方を提案する「小さなコミュニティに "一流" のジャズを届ける企画」に奔走中。活動テーマは『今日が大切な日になるように』