【北海道奈井江町】コンチェルトホールで聴くジャズライブ 2024年9月

atsuko

まちじゅう音楽!
音楽でつながる町づくりをめざす奈井江町。

全国をかけまわるひっぱりだこのアーティストが、北海道空知郡奈井江町でジャズライブを開催します!

空知というこんなに美しい地名をわたしは知りませんでした。
町のキーワードは「ずどーーーーん」です…!

地理的には、札幌と旭川の中ほどに位置する、人口3000人の小さな町。
札幌から、車でも電車でも、1時間くらいで到達できる距離。

この場所に、なんと世界に誇る美しい響きの音楽ホールがあるのです。

そして、この素晴らしいホールに、名実ともに素晴らしい最高のジャズミュージシャンが登場することになりました。

開催概要

出演 :江藤良人trio
江藤良人 Drums, 片倉真由子 Piano, 粟谷巧 Bass

日にち:2024年9月7日(土)
時間:15:00~16:30(開場:14:30)
場所:コンチェルトホール(奈井江町文化ホール)
住所:北海道空知郡奈井江町字奈井江町243-24
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参加費:
優先入場予約4,500円(オンライン販売のみ)
前売り3,500円 (窓口販売のみ)
当日5,000円

先に入場して好きな席を選べる

会場情報 ― Venue Information


会場はこちら!

ー北海道空知郡奈井江町字奈井江町243番地24ー
https://www.town.naie.hokkaido.jp/bunka/bunka/bunkahall/

音楽家も絶賛!響きのうつくしいホール

奈井江町のコンチェルトホールは、全国屈指の響きをもつ音楽ホール。リスナーはもちろん、演奏する音楽家にとっても、演奏するのが楽しみな創りとのこと。

バリアフリー:ホール内部まで車椅子でのアプローチもスムーズ
音響 :ヨーロッパの伝統ある一流ホールに匹敵する音の良さ
ピアノ:ウィーンの至宝とよばれるベーゼンドルファー

演奏経験のある音楽家のみなさまからも、賛美の声が寄せられているといいます。

ピアノはベーゼンドルファー(Bösendorfer)

コンチェルトホール常設のピアノはベーゼンドルファーピアノ。「世界の三大ピアノ・ブランド」で検索すると登場するような最高峰のピアノブランドのもの。

ちなみに他の二つは、アメリカのスタインウェイ&サンズ(Steinway & Sons)、ドイツのベヒシュタイン(C. Bechstein)が挙げられることが多いようです。

奈井江とウィーン

そして、ベーゼンドルファー(Bösendorfer)はオーストリアのブランドです。

オーストリアといえば音楽の都ウィーン

音楽でつながれるまちづくりを目指す奈井江町のテーマ「まちじゅう音楽」との相性はぴったり!

さらに、無知さを嘆きたいほどに驚いたのは、ベーゼンドルファーは熟練職人によるハンドメイドピアノだったというポイントでした。

公式ホームページにはこんなふうに書かれています。

ベーゼンドルファーピアノには、創業以来守り続ける伝統工法や、職人のこだわりが随所に散りばめられています。組み立てだけでも丸一年をかけ、丹精に作り上げられた至高のピアノは、まさにお客様のためだけの特別な一台です。ウィーンの伝統と職人の個性があふれる、あたたかな音色と造形の美しさをお楽しみください。

組み立てだけでもまる一年!!

作りつづけた一年のあいだには、きっと、職人の皆さんの人生にもいろいろなことがあるでしょう。

一年間むきあった最高の一台。

そのピアノを旅に出すとき、職人はどんな思いになるのか。
彼の地に思いを馳せつつ聴くのもまた素敵です。

コンチェルトホールも木づくり

そんな素晴らしいピアノが似合う奈井江町コンチェルトホールは、やはり温かみのある木でできています。もちろん木の材質にもこだわり、デザインは寄木細工のように美しいものでした。

キャットウォークからの眺めは、ここでの温かい演奏シーンを想像して高揚感も高まりました!

コンチェルトホールはクラシックむき?

ツウな方からは「クラシック向きのホールだね」という声も聞こえてきそうです。

コンチェルト(協奏曲)という呼び名のとおり、たしかにクラシック音楽に最適な音響を意識してつくられているホール。

しかし、ジャズミュージシャンは強い。

どんなところでも、環境のちがいを楽しみ、面白みとして演奏に取り入れる臨機応変な強さがあると日々感じます。

強さというより、ユニークさ、でしょうか。

かつて、ジャズピアニストの大野雄二さん1に演奏をお願いするときに、

「音楽のために作られた部屋ではないので響きがちょっと心配ですが…」と切り出したところ、「ジャズミュージシャンは、どんなところでも演奏するんだよ!!」と返ってきました笑。

大野雄二トリオ
大野雄二トリオ2012年、井上陽介さんbass, 江藤良人さんdrums

どんな場所でも工夫ができる、という意味でした。

もちろん、そうはいっても、あまりにものびやかに長く響く環境は、楽器によっては大変なことだろうと思います。(逆もまたしかり)

今回もバンドマスターを務めてくださるドラマー江藤良人さんも大野雄二さんと同じく、職人だと感じさせられるのは、それはそれは入念に、環境にあう「音づくり」をされること。

江藤良人さんの音作りは演奏まえからはじまっている

あるホールで、短いセッティング時間のなか、一人、誰よりも入念に音作りをしていた江藤さんを見ていたミュージシャンが「江藤さんはもっと時間をかけたかったと思う」とそんなふうに話していたそうです。

アーティスト紹介 ― Artist Profiles

江藤良人trio

この日の演奏曲は、江藤良人トリオとしての初アルバム『Everything I Love』に収録されている楽曲と、新たにレパートリーにくわえられつつある楽曲が選ばれることになりそうです。

江藤良人トリオ『Everything I Love』

ところで、ジャズミュージシャンは、日々違うメンバー構成で演奏することがほとんどなのですが、これは周知の事実なのでしょうか。私はこのことを初めて知ったとき、とても驚きました。

クラシックには楽団、ロックにはロックバンドがある。例外はあっても、ほぼ決まった楽団やバンドをくんで活動するものなのかなと、深く考えることなく思っていたのです。

しかし、ジャズミュージシャンのスケジュールをのぞいてみると、皆さんほぼ毎日違うメンバーで演奏をしていることが分かりました。

場所もちがう。バンド編成もちがう。

ソロ演奏。2人きりのデュオ。今回のようなトリオ。

さらに、4人編成、5人編成と、作りたい音楽により編成は何人でもありなんですね。

ありというか、、何でも出来てしまうことに驚きます。

そんななかでも、やはり、意志を持って作りたい音楽があるジャズミュージシャンは、大切にしたい音楽家と出会うことにより、定期的に演奏を重ねられる「バンド」を組むこともある。

今回のトリオ、江藤良人さん、片倉真由子さん、粟谷巧さんの3人は、2022年頃からゆるやかに集結し、江藤さんの呼びかけにより『江藤良人トリオ』となっていきました

金色の充実したサウンドを聴くことができるのは、これまでに3人で数々の演奏を重ねてきた結晶のようなものですね。

初アルバムのレコーディングからもうすぐ2年。この間、全国ツアーで各地をかけめぐり、かさねてきた3人のサウンドはますます蜜に、面白くなっています。

ドラマー:江藤良人さん(Yoshihito ETO)

江藤良人さんがドラムをはじめたのは「家の米蔵」。子どものころから「ドラマーになるものだと思っていた」というロック少年。

ロックもジャズもおそらくクラシックも、レコードを起点とした音楽の知識はミュージシャン仲間にも驚かれるほど豊富で緻密。知識の空恐ろしさも覗けるインタビュー記事をぜひ読んでみてください。※下部にリンク

Yoshihito ETO
drummer Yoshihito ETO

1973年生まれ、三重県鈴鹿市出身。
10歳からドラムを始める。1996年からプロ活動を開始しほどなくモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演。

日野皓正(tp)、大野雄二(p)、山下洋輔(p)、石橋凌(vocal)、佐藤竹善(vocal)、Barry Harris(p)、Lee Konitz(a.sax)、Eddie Gomez(bass)らと共演をかさねる。

近年はソロライブ活動にも力を入れて、一人で聴かせるドラムパフォーマンスを全国展開中。ひとつのステージを作品としてまとめあげる演出の才能にも要注目。

現在、”江藤良人トリオ”(片倉真由子piano, 粟谷巧bass)、”富樫春生pトリオ”(纐纈雅代sax)、”Play Rock!!”(鬼怒無月g, 佐藤研二b)、”the EROS”(後藤浩二p, 加藤雅史b)、”punch!” (岡淳t.sax)など、ジャンルレスともいえる多彩なセッションで活動中。

ピアニスト:片倉真由子さん(Mayuko KATAKURA)

宮城県仙台市出身。洗足学園短期大学入でピアノを今泉正明氏に師事。

2002年バークリー音楽大学より奨学金を受け入学。在学中よりボストン市内のライブハウスで、Christian Scott、Dave Santoroらと演奏を重ねる。2005年9月、ジュリアード音楽院入学。Mary Lou Williams Women In Jazz Piano Competition優勝。Thelonious Monk International Jazz Piano Competition でセミファイナリストに選ばれる。2008年帰国。

洗足学園大学非常勤講師。

pianist Mayuko KATAKURA

ベーシスト:粟谷巧さん(Takumi AWAYA)

1985年北海道北見市出身。東京在住。テナーサックス奏者の父、ピアニストの母の影響で11歳からエレキベースを始め父のジャズバンドに参加。2005年から2016年まで札幌の老舗ライブ

ハウス “Slow Boat”にてピアニスト福居良のメンバーとして活動。2020年に東京へ拠点を移す。Benny Green(p)、Gregory Hutchinson(dr)のトリオで全国ツアー。渡辺貞夫(as)監修のもと「サッポロ・ジャズ・アンビシャス」を立ち上げる。2014年から渡辺貞夫のメンバーとして活動。2016年 Barry Harris(p)、江藤良人(dr)と福居良・追悼コンサートツアーに参加。

bassist Takumi AWAYA

インタビュー記事:ドラマー江藤良人に訊く!

【西山瞳の鋼鉄のジャズ女】第63回 ドラマー江藤良人に訊く!

コージー・パウエルとの秘話、ロック小僧がジャズドラマーになるまでhttps://mikiki.tokyo.jp/articles/-/33950

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西山瞳の鋼鉄のジャズ女「ドラマー江藤良人に訊く!」

奈井江町への行き方

札幌からも、旭川からも日帰りできます。
さらに、コンチェルトホールは奈井江町駅を降りてすぐ目の前です。

  • 【クルマ】札幌~奈井江町:約1時間、砂川インターから8分
  • 【電車】札幌駅~奈井江町駅:JRで1時間半かからないくらい

札幌のほか、美唄、砂川、といったエリアに宿泊される方も多いそうです。

フライヤー

フライヤーは、会場と周辺地域の楽器店などでご覧いただけます。

奈井江町周辺地域にもおいていただきました!

他にもフライヤーを置いていただけるお店など、お知らせいただけると嬉しいです!

  •  滝川市民交流プラザ:滝川市明神町2丁目2-16(ホテルスエヒロ内)
  •  美唄市民会館:美唄市西4条南1丁目4-2               
  •  地域交流センター「ゆう」:砂川市東3条北2丁目3-3           
  •  ㈱北海道教育楽器:岩見沢市5条西5丁目1(ミュージックショップバンバン)
  •  総合健康福祉センターゆめりあ:樺戸郡新十津川町中央307-1       

予約について

予約フォーム(優先入場)

先に入場して好きな席を選べる

紙チケット(一般券)

奈井江町文化ホール:☎0125₋65₋6066

問い合わせ

info@kiakugarden.com
ご質問は、会場窓口のほかこちらのメールアドレスでもお受けできます。

ひとこと

素晴らしい演奏を目のまえで浴びる時間は、忙しい時間をすごしている方にこそ、ひととき没入してもらえたらと思います。

雑念が掃き清められるためなのか、忘れていた大切な思いがよみがえることもある。

ひらめきが生まれることもある。

演奏終わったときに、どこにいるのか一瞬分からなくなるような、あの没入感をぜひ、この素晴らしいホールで体感していただけたらと思います。

ご来場、心よりお待ちしております!


  1. ※ジャズピアニスト:大野雄二さん
    日本を代表するジャズピアニスト・作曲家。映画『ルパン三世』シリーズの音楽で世界的に知られ、彼の手がけた「ルパン三世のテーマ」は、世代を超えて愛される名曲となった。ジャズをベースにした独自のスタイルで、多くのサウンドトラックやアルバムを手がけ、国内外で高い評価を受けている。
    ↩︎


ABOUT ME
atsuko
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ジャズライブコーディネーター
2014年11月ソニー株式会社退社。2015年からいつのまにか個人事業主としてジャズライブの企画と運営をはじめる。いろんなコトが気になる性分のため、得意分野は、プロジェクトのコーディネーション・ファシリテーション。
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