たまごのなかみ
atsuko
小さな甥が、ゆで卵の山をみて「わ~おいしそう」といいました。
素直にほころぶ表情が可愛くて、卵を手にする姿をながめていると、大切そうにお皿の端におそるおそるトントントンと。
生卵じゃないから、そんなにそ~っとしなくても平気だよ~と笑っていたら、今度は突然、卵の真ん中にむぎゅっと両手の親指をさしこんで、たまごを真ん中からまっぷたつに割ってしまった。黄身がころんとお皿に転がって、「なるほど斬新」と大笑いしながらやっと気がつきました。
「もしかして、ゆで卵むいたの初めてなの?」
楽しそうに「こくん」とうなずく彼をみて、一緒にみていたママもおばあちゃんも、びっくりです。目がまんまるになっていました。
甥っ子は、お料理のお手伝いもやりたがりでよくするし、生卵を上手に割れるところを見せてもらったこともありました。だから、まさか、ゆで卵の殻をむくのが初めてだったなんて。すぐには気がつけなかったのです。
おなじ卵を見ていても、知っていること、見ているものは全然ちがうのかもしれない。
ハッとする思いで、予期しなかった朝のプチ・ハプニングを楽しみました。
甥っ子は、二つの帽子みたいにきれいに割れた卵の殻にスプーンをいれて、お上品に(ちょっと食べにくそうにしながらも)得意気に卵の白身を食べていました。笑
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